画像生成AIプロンプトの書き方、順番で決まる

画像生成AIのプロンプトは、「主語(何を)→構図(どう写すか)→画風(どんな見た目か)」の順番で書くと、思ったとおりの絵になりやすくなります。Google の公式ガイドも「主語+動作+場所+構図+スタイル」という型を紹介しています(Google)。単語を増やす前に、まず順番をそろえてください。順番が毎回同じだと書き忘れが減り、結果を見比べて直すのも楽になります。
あなたに合うのはどれ?
迷ったら、ふだん使っているアカウントで無料から始められるサービスを選ぶのが近道です。下の表から、自分に近い状況を1行選んでください。
| 状況 | まず選ぶもの | 最初に開くページ | 理由 |
|---|---|---|---|
| 初心者で、無料から試したい | ChatGPT または Gemini の無料版 | ChatGPT / Gemini | 日本語の文章でそのまま頼めて、会話しながら直せる |
| SNSやブログの画像を毎日作る | ChatGPT Plus または Google AI Pro | ChatGPT の料金 / Gemini のプラン | 無料版の回数制限に引っかかりにくい |
| 仕事の資料・広告に使う(商用の安心感を重視) | Adobe Firefly | Firefly のプラン | Photoshop などの Adobe 製品とつなげやすい |
| 趣味のイラストで画風にこだわりたい | Midjourney | Midjourney のプラン比較 | 画風を調整する機能が多い。ただし無料プランはない |
| 予算があり、生成回数を気にせず使いたい | ChatGPT Pro / Google AI Ultra / Firefly Pro 以上 | 各サービスの料金ページ | 上限が大きい。ただし月額は数千〜数万円 |
どのサービスでも、この記事の「主語→構図→画風」の型はそのまま使えます。仕事で使う前には、画像生成AI商用利用、規約のどこを確認するかで規約の見方も確認してください。
なぜ「順番」で結果が安定するのか
順番を決めると、①書き忘れがなくなり、②1か所だけ変えて結果を比べられるようになります。安定する理由はこの2つです。主なサービスの公式ガイドも、書く要素を順番つきで紹介しています。
| サービス | 公式ガイドが示す要素の並び | 出典 |
|---|---|---|
| Google(Gemini) | 主語+動作+場所・状況+構図+スタイル | Google Pics のヘルプ |
| Adobe Firefly | 主語、その特徴、スタイル・表現方法。Adobe の案内では「主語→質感・細部→背景→光→構図と余白」の順も紹介 | Adobe ヘルプ |
| OpenAI(ChatGPT・API) | 複雑な依頼は「場面→主語→細部→制約」の順に区切って書く | OpenAI 画像プロンプトガイド |
| Midjourney | 何を入れたいかを具体的に書き、入れたくない物は書かない | Midjourney Prompt Basics |
表のとおり、細かい並びはサービスによって少しずつ違います。OpenAI は場面を先に書く順番を勧めています。それでも、どのガイドも「主語」「見せ方」「見た目のスタイル」を分けて書く点は同じです。そこでこの記事では、覚えやすい「主語→構図→画風」を基本の型にします。
もう1つの理由は、直し方がはっきりすることです。OpenAI のガイドは「1回の修正で変えるのは1か所だけ」と勧めています(OpenAI)。順番が決まっていれば「2番目の構図だけ変える」といった直し方ができるので、何が効いたのかが分かります。
基本の型「主語→構図→画風」の書き方
型は「【主語】、【構図】、【画風】」の3つです。1つにつき1〜2文で足ります。OpenAI も「多くの場合、はっきりした1〜3文で十分」としています(OpenAI Academy)。
① 主語:何が・何をしているか
最初に「誰が・何が」「何をしているか」「どこで」を書きます。Google のヘルプでは、「猫」だけよりも「日の当たる窓辺で丸くなって眠る、ふわふわの茶トラ猫」のように具体的に書くほうがよいと説明されています(Google Pics のヘルプ)。
- 弱い例:女の子
- 強い例:黄色いレインコートを着た小学生の女の子が、水たまりを跳び越えている
判断の基準:この文だけ読んで、ほかの人が同じ物を思い浮かべられるか。
② 構図:どう写すか
次に、カメラの位置と画面の中での配置を書きます。Google のガイドが挙げる例は「アップ」「引き(ワイドショット)」「ローアングル」「ポートレート」です(Google)。
- 近さ:顔のアップ / 上半身 / 全身 / 引きの風景
- 角度:正面 / 斜め上から / 下から見上げる / 真上から
- 配置:人物は右側、左側に文字を入れる余白
判断の基準:使う場所(SNS・ブログのアイキャッチ・資料)に合わせて、余白や縦横の向きを決めておく。
③ 画風:どんな見た目か
最後に、表現の種類・光・色を書きます。Google のガイドの例は「3Dアニメーション」「フィルムノワール」「水彩画」「写実的な写真」などです(Google)。Gemini のヘルプも「写実的、木炭画」のようにスタイルを書くよう案内しています(Gemini アプリ ヘルプ)。
- 表現:写真風 / 水彩 / フラットなイラスト / 3D / 手描き風
- 光:やわらかい自然光 / 夕方の逆光 / スタジオ照明
- 色:パステル調 / 落ち着いた青系 / コントラスト強め
3つを並べた例
たとえば、ブログのアイキャッチなら次のように書きます。
黄色いレインコートを着た小学生の女の子が、雨上がりの公園で水たまりを跳び越えている。横長の構図で、女の子は右側の全身、左側に文字を入れる余白を広くとる。やわらかい水彩画風で、雨上がりの明るい光、パステル調の色。
用途別のテンプレートと、順番を入れ替えるときのコツ
型は同じでも、用途に合わせて「構図」の書き方を変えると使える画像になります。そのまま書き写して、【 】の中だけ入れ替えて使ってください。
| 用途 | 主語 | 構図 | 画風 |
|---|---|---|---|
| SNS投稿 | 【季節の和菓子】がお皿にのっている | 正方形、真上から、中央に1つ | 明るい自然光の写真風 |
| ブログのアイキャッチ | 【パソコンに向かう人】 | 横長、人物は右寄せ、左に余白 | フラットなイラスト、2〜3色 |
| 資料・スライド | 【成長を表す芽と階段】 | 横長、白い背景、中央に小さめ | シンプルなアイコン風、青系 |
| 趣味のイラスト | 【銀髪の旅人が古い地図を広げている】 | 上半身、少し見下ろす角度 | 油絵風、夕方の暖かい光 |
| 副業の素材づくり | 【観葉植物のある机】 | 横長、手前をぼかす、文字なし | 写真風、やわらかい光 |
順番を入れ替えてよいとき
背景や場の雰囲気が主役の画像(街並み、店内、風景など)は、OpenAI のガイドのように「場面」から書き始めても構いません(OpenAI)。大事なのは、一度決めた順番をそのシリーズの間は変えないことです。順番をそろえておけば、何枚か作ったあとに「構図の文だけが違う」と見比べられます。
文字を入れたいとき
画像の中に文字を入れたいときは、入れる文字をかぎかっこや引用符で囲み、置く場所と書体の雰囲気も書きます。これは OpenAI と Google の両方のガイドが勧めている方法です(OpenAI、Google Pics のヘルプ)。ただし、Google は文字の描写をまだ苦手な点として挙げています(Google)。日本語の文字は崩れることがあるので、生成後に必ず読み直し、大事な文字は画像編集ソフトであとから入れるほうが確実です。
手順:ChatGPT と Gemini で型を使う
どちらのサービスも、画像のメニューを開いて型どおりの文を送るだけで使えます。画面の名前は、2026年10月時点の公式ヘルプなどに出てくる表記です。表示はアップデートで変わることがあります。
ChatGPT の場合
- chatgpt.com を開いてログインします。
- 入力欄の「+」を押し、「画像を作成する」を選びます(サイドバーの「画像」からも開けます)(東京経済大学の利用ガイド)。
- 「主語→構図→画風」の順に書いた文を入力して送信します。
- 直したいときは、「構図だけ変えて。人物を左に寄せて、それ以外は同じ」のように、変える所と残す所を両方書きます。OpenAI のガイドも、変更点と残したい点を分けて書くよう勧めています(OpenAI)。
Gemini の場合
- gemini.google.com を開きます。
- 「サイドバーを開く」→「画像」を選びます(Gemini アプリ ヘルプ)。
- テンプレートを選ぶか、型どおりの文を入力します。ヘルプでは、文の最後に「描いて」「生成して」「作成して」を付けるよう案内しています。
- 「送信」を押します。
画像の生成は13歳以上、画像の編集は18歳以上が条件です(Gemini アプリ ヘルプ)。
つまずきやすい所と直し方
うまくいかないときの原因は、だいたい「書いていない」「否定形で書いた」「一度に変えすぎた」のどれかです。
| よくある失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 入れたくない物が出てくる | 「ケーキなし」のように否定形で書いた | 欲しい状態を書く。Midjourney は「no cake」と書くとケーキが出ることがあると説明しています(Midjourney)。Google も「車なし」ではなく「人も車もいない静かな通り」と書くよう勧めています(Google) |
| 思っていない物が勝手に足される | 説明が足りず、AIが補った | 主語・構図・画風のうち、書いていない部分を足す。ChatGPT は説明が少ないと細部を補うことがあると OpenAI が説明しています(OpenAI Academy) |
| 直すたびに全体が変わる | 一度に何か所も変えた | 1回の修正で変えるのは1か所だけ。残したい点も書き直す(OpenAI) |
| 何度直しても近づかない | 会話が長くなり、前の指示が混ざった | ChatGPT に「この画像に使ったプロンプトを見せて」と頼み、ずれている所を確認してから新しいチャットでやり直す(OpenAI Academy) |
| 「大きい」「きれい」が効かない | ことばがあいまい | 「巨大な」「見上げるほどの」など、もっと具体的なことばにする(Midjourney) |
| 画像が作れなくなった | その日の上限に達した | 時間をおくか、有料プランを検討する(次の章) |
ツール別の向き・不向きと料金
無料で型を練習するなら ChatGPT か Gemini、仕事で Adobe 製品と組み合わせるなら Firefly、画風にこだわるなら Midjourney が目安です。料金は2026年10月時点のものです。最新の金額は必ず公式ページで確認してください。
| サービス | 無料で使えるか | 有料の目安(2026年10月時点・最新は公式で確認) | 向いている人 | 向いていない人・注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 使える(回数に上限あり) | Go 月1,400円、Plus 月3,000円、Pro 月16,800円から(国内向け解説・公式料金) | 会話しながら直したい人、文章作成もまとめてしたい人 | 無料版の画像の上限は公式に枚数が出ていないため、何枚作れるか読みにくい |
| Gemini | 使える(1日の上限あり) | Google AI Plus 月725円、Pro 月2,900円、Ultra 月14,500円から(Google 公式) | Google アカウントで手軽に始めたい人 | 文字や縦横比の指定は苦手な場合があると Google 自身が書いている(Google) |
| Adobe Firefly | 使える(1日の生成回数に上限あり) | Standard 月1,580円(2,000クレジット)、Pro 月3,180円、Pro Plus 月6,600円、Premium 月31,680円(すべて税込)(Adobe 公式) | 資料・広告など仕事で使う人、Photoshop を使う人 | 動画など一部の機能はクレジットを多く使うので、残りのクレジットを確認しながら使う必要がある |
| Midjourney | 無料プランなし | Basic 月10ドル、Standard 月30ドル、Pro 月60ドル、Mega 月120ドル(年払いは20%引き)(Midjourney 公式) | 趣味のイラストで画風を細かく作り込みたい人 | 英語の画面と説明が中心。料金はドルで、自動で更新される |
Gemini の無料版で何枚作れるかは、公式のページでも「上限付き」とだけ書かれていることが多く、上限の決め方も変わることがあります。最新の上限は Gemini アプリ ヘルプで確認してください。
次にやること
まずは無料版で、型どおりのプロンプトを1つ作ることから始めてください。
① 自分でやる人の今日の一歩
- 作りたい画像を1つ決め、「主語」「構図」「画風」を1文ずつメモに書く(上の用途別テンプレートを写してOK)。
- ChatGPT か Gemini の無料版で送り、気になった所を1か所だけ直してもう一度作る。
- うまくいったプロンプトはメモ帳などに保存し、次から【 】の部分だけ入れ替えて使う。
② 自分でやるのが大変・早く確実にしたい人向け
- 公式の無料ガイドで学ぶ(0円):OpenAI Academy の画像生成ページや、Google の Gemini 画像生成のコツは無料で読めます。向いているのは自分のペースで学びたい人。英語のページもあるので、英語が苦手な人には少し読みにくいです。
- 有料プランにする(月725円〜):Google AI Plus は月725円、Firefly Standard は月1,580円(2026年10月時点・最新は公式で確認)。向いているのは、無料版の上限に週に何度も引っかかる人です。月に数枚しか作らない人は、無料版のままで十分なことが多いです。
- 仕事用ならチームで使えるプランや販売店に相談する:会社の資料や広告に使う場合は、Adobe や OpenAI の法人向けプランの問い合わせ窓口に相談する方法もあります。個人で趣味として使う人には向いていません。
どれも、急いで選ぶ必要はありません。まず無料版で型が合うかどうかを確かめてから決めてください。
③ このサイトの関連記事
- 画像生成AI商用利用、規約のどこを確認するか:ブログ・資料・副業の素材に使う前に読んでください。
よくある質問
プロンプトは日本語と英語、どちらで書くべきですか?
ChatGPT と Gemini は日本語の文章で頼めるので、まずは日本語で問題ありません。Gemini のヘルプも、日本語で「描いて」「生成して」と書く例を載せています。Midjourney は英語の説明が中心なので、英語で書くほうが扱いやすい場合があります。
プロンプトは長いほうがいいですか?
長ければよいわけではありません。OpenAI は「多くの場合、はっきりした1〜3文で十分」としています。主語・構図・画風の3つが入っていれば、短くても十分です。
「〇〇を入れないで」と書いても出てくるのはなぜですか?
否定形で書くと、その単語自体が手がかりになり、かえって描かれることがあるためです。Midjourney と Google の公式ガイドも、欲しい状態を肯定形で書くよう勧めています。たとえば「人なし」ではなく「誰もいない静かな通り」と書きます。
同じキャラクターを何枚も描かせるにはどうすればいいですか?
最初のプロンプトで見た目(髪型・服・色)をくわしく決め、次からは「同じキャラクターで、場面だけ変えて」と頼みます。Google のガイドもこのやり方を紹介しています。毎回、主語の文をそのまま書き写して使うと、見た目がずれにくくなります。
作った画像はブログや仕事に使ってもいいですか?
サービスやプランによって条件が違うので、使う前に各サービスの規約を確認してください。確認する場所は画像生成AI商用利用、規約のどこを確認するかにまとめています。
出典
- Gemini image generation: How to write an effective prompt(Google、2025年8月26日)
- Write effective prompts for Google Pics(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)
- Gemini アプリで画像を生成、編集する(Gemini アプリ ヘルプ)
- Google AI Pro と Ultra(Gemini 公式・プラン)
- Image prompting(OpenAI 開発者向けドキュメント)
- Creating images with ChatGPT(OpenAI Academy)
- ChatGPT 料金(OpenAI 公式)
- ChatGPTの料金はいくら?全プラン比較と選び方【2026年10月】(Uravation)
- ChatGPTで画像を生成する方法(東京経済大学 情報システム課)
- Write effective text prompts for Adobe Firefly(Adobe ヘルプ)
- Adobe Firefly プラン(Adobe 公式)
- Prompt Basics(Midjourney 公式ドキュメント)
- Comparing Midjourney Plans(Midjourney 公式ドキュメント)